2009年8月3日月曜日

ニュー.ソウル運動

先日、レコードの整理をしていた時、大学生の時に購入した、70年代SOULのバイブル本を見つけた。
オイオイ、また、レコードの話かよ!と御思いでしょう?大丈夫です!今回は、靴の話ですから!
その本をパラパラ捲っていると、あるページで手が止まった......<ニュー.ソウル運動>のページである。
何故、このページで手が止まったのか?実は、私には、この本のこのページにある思い出がある。
エスペランサ靴学院の1年生のカリキュラムには、デザインの授業が存在する。
この授業、私にとっては、非常に苦痛の授業だった.........。だって、ある意味、画伯ですから......。
散々であった。褒められたためしが無い.........!
その、デザインの授業の最後の課題が、プレゼンテーションであった。
各々、好きな人物でも、何でも構わないので1つのテーマで、3足のデザイン画を描き、何故その様なデザインなのか、理由を発表するというものである..........!
そう、その時、私がテーマに選んだのが<ニュー.ソウルとニュー.ソウル運動>なのである。
ニュー.ソウルというと、マービン.ゲイ、カーティス.メイフィールド、ダニー.ハサウェイ,
そして、スティービー.ワンダー、この4人が代表的人物としてあげられる。勿論、彼らだけではなく、該当する人物は何人もいるが..........
彼らを中心とした<ニュー.ソウル>の底流をなすもの、それは、公民権運動の盛り上がりを打ち砕いたキング牧師の暗殺。切実な思いを粉砕された彼らが抱いた心情なのである。
社会に根深く蔓延する人種差別は公民権法が成立してもいっこうに変わらないし、ヴェトナム戦争は、ますます泥沼化していき仲間達は次々と死んでゆく。そんな状況の中、黒人としての意識の覚醒と、それを核とした同胞への呼びかけ。
それは、自己を見つめ直す個人的な視点や、'Say it loud-I'm black and I'm proud'などといった思考とは異なったナイーヴな色彩をまとっている。
例えば、カーティスの'Back to world'で歌われている[地獄だったヴェトナムから帰って来て、本当だったら英雄の筈なのに、帰って来たアメリカは荒廃していて、戦地よりもっと地獄だった]という戸惑い.............

マービン.ゲイの'What's going on'で歌われる[僕たちはどこへ行くんだろう]という弱々しさと、不安..............
人種差別を筆頭に、失業や貧困など自分達のまわりに散らばっている問題を抱え込んで悩む切実な姿と、そこから発せられる社会的メーセージ..................!これが、ざっとした、<ニュー.ソウル運動>の流れである..........,語れば、もっと深い話なのだが..................!

さて、こんなテーマに画伯、無謀なる挑戦である...............!
ただ、このテーマで行くと決めた私の頭から離れなかった歌詞があった!
[地獄だったヴェトナムから帰って来て、本当だったら英雄の筈なのに、帰って来たアメリカは荒廃していて、戦地よりもっと地獄だった]
この歌詞をベースに、3点デザインした...............
勿論、靴を始めて1年目、今程、知識は無かった............
ただ、英雄(ハイソサエティーな暮らし、いや、時代背景から考えると白人と同等の権利の獲得)と地獄(戦争)というものを靴で表現したかった..........
皆さん、予想はついていると思いますが.................
当たりです!
ドレスシューズのアッパーにコマンドソールを付けました!
ただ、デザインはどうであれ、プレゼンテーションに関しては、初めて、デザインの授業で褒められた!
何故、今、この思い出をBLOGにしたかというと、今期A/W、もう少しで店頭に並ぶ靴のデザインに、このテーマでデザインした靴に似た物があったからである!
勿論、<ニュー.ソウル>を意識して造った靴ではないが........................

イギリス チャールドステット社のオイルドベロア(登山靴に用いられる)革に、ウイングチップのアッパー、そして、ボブソール!
何となく、わかって頂けましたか?
ただ、この靴は、まだ、ちょいニュー.ソウルだな....................!
次の、S/Sのデザイン、ほぼ決定しているが、'Back to the world'って事になりそうです!

※'Say it loud-I'm black and I'm proud' J,Bのキング牧師に捧げた名曲、黒人問題を真っ向から否定した曲である

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