2009年6月21日日曜日

台東区橋場の怪物

浅草界隈、特に今戸、橋場には昔ながらの靴職人、材料屋、その材料を加工する加工屋が数多く存在している。もちろん!安価な人件費の国々にシェアは奪われ、日本の靴産業の集積地といわれた浅草も、全盛期から比べると相当閑散としているらしい。(その全盛期に靴造りをしていなかったため、その様子は話しでしかわからないが.......)
そんな橋場に野獣、野に放たれたし!ではないが、一人の怪物が存在する。
橋本公宏氏である。
靴好きの方なら誰でもその名を一度は耳にした事があると思うが、King Of Craftsman 関信義氏の津久井さん、高野さんに継ぐ最後の御弟子さんである。
何が怪物かというと靴造りの上手さは勿論、そのスピードである、ハンドソーンウェルテッドの靴を一日2〜3足平気で造り上げてしまうのである。
靴造りに携わって11年、靴を造るのが上手い人は何人も見てきたし、知っている人もいる、ただし、その作業は1足の製作に何日もの時間を費やす物であり、商品としては少し浮世離れしているように思っていた。(ビスポークなら別なのかもしれないが.....)
自分自身もより良いコストパフォーマンスの実現の為、スピードをかなり意識して靴造りをして来たつもりだった、しかし、氏との出会いによって自分の技術力の甘さを痛感させられた。
氏と出会って何年になるのかは忘れてしまったが、浅草に行く時は必ず氏の工房に顔を出し、教えを乞う、氏と話すと包丁の研ぎ方ひとつ間違っていた事に気が付かされる。
また、氏は人がいい。自分の技術を惜し気もなく学生、他の職人に教えるのである。
まあ、どれをとっても口で言う程簡単なモノではないのだが.........
氏と話していると、昔の職人はこんな感じだったのかな?と氏を通り越して師匠である関信義氏も尊敬してしまう。

氏の夢は、少数精鋭の職人集団を作る事らしい。
私は氏なら実現すると思っている。
何故なら、氏ほど技術、スピードを伴った規格外の怪物を私は見た事がない、そして何より氏の周りには人が集まる、人間的にも非常に魅力的な人物なのである。


職人集団の証、武装戦線Tシャツを着た橋本公宏氏
何故か夜中の2時に焼き肉屋?既に3件目
夜中の2時に突然の呼び出しをくらう、今期A/Wデビューのシューズブランドformeデザイナー小島明洋氏
私のエスペランサ靴学院の後輩

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