2009年6月27日土曜日

幸か不幸か一つの出会い

この仕事をするきっかけを根本までさかのぼると、スタートは中学3年生15歳の時のある人物との出会いになる。
その男、真っ赤なプレリュードに乗り、ポールスミスのシャツの上に当時のお洒落鉄板アイテムの紺ブレを着て私達の前に現れた。
私の通う進学塾の先生である(当時、彼は大学生)。
正直、そのファッションを私は理解出来なかった.......!
何故なら、田舎中学生だからである........!
ビーバップハイスクール、湘南爆走族、などなどヤンキー漫画全盛をおもいっきり駆け抜けていたのである。
リーゼントが格好良く、タックがいっぱい入ったボンタンが格好良かったのである。
恐らく、同世代の田舎育ちの人は理解出来ると思うが........?
私服も、もれなくそうである、ケミカルウォッシュのボンタンみたいなジーパン、英字新聞みたいな柄のシャツを着ていた.......!今、思い出すと恥ずかしいどころか笑ってしまう位ダサイ....!
ただ、当時ヤンキーが私の地元ではモテた!言い訳じゃないです.......!
そんな田舎中学生に、彼はスクールウォーズの滝沢ケンジばりに立ち向かって来たのである。
ヤンキーはダサイと.....!
そんな彼の思いを知ってか知らずか、私は徐々にファッションに興味を持ち始めた、リーバイスの501を手始めに買い、後はトントン拍子である。
偏差値はトントン拍子には上がらなかったが.........!
今考えると、勉強教わってたか?
このようにして、私は15歳でファッションに興味を持った。
彼に出会わなかったら、今、私はこの仕事をしていなかったであろう。
幸か不幸か、後は自分の頑張り次第である.......!
そんな、彼が私に当時、聴かせてくれていたCD
http://www.youtube.com/watch?v=niOadhrr3xE

元祖、渋谷系フリッパーズギター  (海へ行くつもりじゃなかった)
最後に一つだけ言いたい、昔のヤンキーは価値観の相違は有れど、自分を着飾っていた、リーゼントが決まらないと言って学校休むし....!
時代などと言う言葉一つで表現したくないが、何故今の高校生、中学生はスエット上下にキティーちゃんサンダルで歩けるのだ?いや、もっと大人もいるな。
パジャマじゃん!それを、良しと誰がしたのであろう?メディア?こんな田舎でもよく目にする......!
悲しい現実である!
因に、私は、いわきに帰って来た年、初めてセンターガイなるものを、このいわきで目撃した、東京に11年住んでいて1度も目撃した時がないのにである......!
メディアの皆さん止めてください。田舎者はすぐ信じてしまうので.......!

2009年6月21日日曜日

台東区橋場の怪物

浅草界隈、特に今戸、橋場には昔ながらの靴職人、材料屋、その材料を加工する加工屋が数多く存在している。もちろん!安価な人件費の国々にシェアは奪われ、日本の靴産業の集積地といわれた浅草も、全盛期から比べると相当閑散としているらしい。(その全盛期に靴造りをしていなかったため、その様子は話しでしかわからないが.......)
そんな橋場に野獣、野に放たれたし!ではないが、一人の怪物が存在する。
橋本公宏氏である。
靴好きの方なら誰でもその名を一度は耳にした事があると思うが、King Of Craftsman 関信義氏の津久井さん、高野さんに継ぐ最後の御弟子さんである。
何が怪物かというと靴造りの上手さは勿論、そのスピードである、ハンドソーンウェルテッドの靴を一日2〜3足平気で造り上げてしまうのである。
靴造りに携わって11年、靴を造るのが上手い人は何人も見てきたし、知っている人もいる、ただし、その作業は1足の製作に何日もの時間を費やす物であり、商品としては少し浮世離れしているように思っていた。(ビスポークなら別なのかもしれないが.....)
自分自身もより良いコストパフォーマンスの実現の為、スピードをかなり意識して靴造りをして来たつもりだった、しかし、氏との出会いによって自分の技術力の甘さを痛感させられた。
氏と出会って何年になるのかは忘れてしまったが、浅草に行く時は必ず氏の工房に顔を出し、教えを乞う、氏と話すと包丁の研ぎ方ひとつ間違っていた事に気が付かされる。
また、氏は人がいい。自分の技術を惜し気もなく学生、他の職人に教えるのである。
まあ、どれをとっても口で言う程簡単なモノではないのだが.........
氏と話していると、昔の職人はこんな感じだったのかな?と氏を通り越して師匠である関信義氏も尊敬してしまう。

氏の夢は、少数精鋭の職人集団を作る事らしい。
私は氏なら実現すると思っている。
何故なら、氏ほど技術、スピードを伴った規格外の怪物を私は見た事がない、そして何より氏の周りには人が集まる、人間的にも非常に魅力的な人物なのである。


職人集団の証、武装戦線Tシャツを着た橋本公宏氏
何故か夜中の2時に焼き肉屋?既に3件目
夜中の2時に突然の呼び出しをくらう、今期A/Wデビューのシューズブランドformeデザイナー小島明洋氏
私のエスペランサ靴学院の後輩

2009年6月17日水曜日

BRAND&DESIGNER 紹介

こんばんは、スタッフのミツです!本日はブランド&デザイナーの紹介です。
【BRAND】  Hiroshi Kida
【START】 2005A/w
【DESIGNER】木田 浩史(キダヒロシ)
【DESIGNER PROFILE】
1974 福島県いわき市にて出生
1994 駒澤大学経済学部入学
1998 同大学同学部卒業
1998 大学時代に出会ったジョンムーア、ダークビッケンバーグの靴に影響を受けエスペランサ靴学院に入学
2000 同靴学院を卒業後

以後企業属さず、浅草を拠点にフリーで[底付け]、[釣り込み]、[パターン]の修行を積む
2005 A/W rooms(合同展示会)にてブランドを立ち上げる
*工房の維持費が靴の上代に影響するのを危惧し、工房を出身地(福島県いわき市)に移転
2005 A/W H.P France(Sleeping Forest,現在CANNABIS)と取引開始
2006 S/S ユナイテッドアローズ(時しらず)と取引開始

【BRAND PROFILE】
[自分らしさを忘れない]との、思いからブランド名に“Hiroshi Kidaヒロシ  キダ”と自身の名前を冠しました。

本ブランドは、[温故知新]をコンセプトに、独自の視点で、伝統的製法を今の時代に合わせて表現していく“ハンドメイドライン”と本格的な製法の靴を、よりカジュアルに落とし込んだ“マシンメイドライン”で構成されています。

■ハンドメイドライン
ハンドメイドラインでは、イタリア産ベジタブルタンニン鞣しの革をアッパーに用いて、今では少なくなりつつある[ハンドソーンウェルテット]、[ノルヴィージャンウェルテッド]等の伝統的な製法を、積極的に採用しています。勿論これまで培ってきた技術を駆使し、ラストメイキング、釣り込み、底付けまで、全て自身で行っています。
ハンドメイドの線引きが曖昧なこの時代に一石を投じたい思いで立ち上げたラインです。

■マシンメイドライン
マシンメイドラインでは、ミリタリーやワークテイストのアッパーに高級靴でも用いられるグットイヤーウェルテッド製法を採用。履き潰すのではなく、リペアを繰り返しながら、長くワードローブに加わる事を目標とし、靴の製法に興味を持つ人が一人でも多くなればとの思いで立ち上げたラインです。







ジョン・ムーア John Moore
英コードウェイナーズ・カレッジ卒
87年にロンドンにてクリストファーネメスと共に「ハウス・オブ・ビューティ・アンド・カルチャー」をオープン。
ヴィヴィアンウエストウッドのコンサルタントや、ジュディブレイムとのコラボレーションなど80年代ロンドンのアンダーグラウンドファッションを確立させる。ジョン・ムーア自身は89年にOVER DOSEにより既に亡くなっている。

デザイナーの木田は当時(大学生)、ジョン.ムーアにかなり憧れたみたいですが、同じ[ハウス.オブ.ビューティー.アンド.カルチャー]を立ち上げたクリストファーネメスのパンツは欲しくても買えなかったらしいです。本人曰く、短足には似合わなかったとのこと(笑)。
今は腰ばきが認知された助かっているそうです(笑)。

ミツでした。

2009年6月15日月曜日

収集癖とデザインの関連性

それほど物に執着しない私が大学生の頃から見てしまうと物欲をかき立てられてしまう物がある。レコードである。今や、数えきれない程のレーコードが部屋を埋め尽くしている。
それにも関わらず、どうしても止められない。
まあ、福島県に工房を構えてからは東京にいた時よりはその収集癖は治まった方だが.......
しかし、つい先日パンドラの箱を開けてしまったのである......
とあるレコード屋のホームページを開いてしまったのである。
あるはあるは、こんなレア盤まで!と言いたくなる程のリィシュー祭りである。
まずはこんなの!
フランス人ピアニストBurt Blakey率いるピアノトリオ、Manhattan Trio&The Sylvets
そして、こんなものも、



http://www.youtube.com/watch?v=uYh6mLNlC40

Serge Gainsbourg La horse

フレンチレアグルーブのリィシューがこれでもかという程、出ているのである。
そもそも、Soulが好きで始まったこの収集癖、フランスものを聴き始まったのは、この曲との
出会いからであろう。

http://www.youtube.com/watch?v=0S8_x-qOCBI

Michel Lerrand chanson des jumelle

当時、中古レコード屋を必死に探したのだが、すごく高かったのを憶えている。
このレコードをきっかけに、Jumping Jacques,Michel Fugin,Mary Roos,VAVA,Pierre Henry,など沢山のフランス物を買い漁った。
そして、今一番よく聴くフランス物はこれ、



Pierre Maizeroi SALSA
決してフランスという国に思い入れがある訳でもないし、行ったこともない。
靴造りという観点でいえば、イギリス、イタリアの方が断然興味がある。ジョンロブはパリの方が良いと聞くがピンとこない......
ただ、フランスの音楽は、好きなのである。
とは言っても、JAZZもUK ROCKもSOULもBRAZILも何でも聴き、集めてしまうだだの雑食のレコード好きなのだが........
ただ、私はイギリス、イタリアなど、海外で靴造りを学んだ来た訳ではない、そこの空気を肌で感じて来た訳でもない。
そんな自分が、異国の文化を感じるツールとして集めているのが、レコードなのかもしれない。
そういえば、S/Sの商品として今、店頭に並んでいる靴にこんなデザインがあるな.........



FG0017M ¥53,350



まあ、レコードを買う為の口実にすぎないのかもしれないが、いや、完全に口実だな........

best gear 7月号に掲載されました


file:///Users/harunatsu/Desktop/best%20gear-1.jpg

best gear 7月号にHiroshi Kidaのホールカットシューズが連載されました。
ノルヴィージャンウエルテッド製法のシューズは大変手間がかかるのですが、その迫力と造り上げた時の達成感は他の製法では味わえません。
ノルヴィージャンを始め、ハンドソーンウェルテッド、フィドルバック、矢はず仕上げなど、今後も、ハンドメイドでしか表現出来ない靴を提供していきたいと思います。

ノルヴィージャン製法の靴は以下の店舗で御買い上げ頂けます。

CANNNABIS 東京都渋谷区神宮前5-17-24 GB3F 03-5766-3014
ROL 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-26-1 吉祥寺GKビル1F 0422-4415-2587
float 名古屋 愛知県名古屋市中区大須2-26-10 052-232-0870
Creation 兵庫県神戸市中央区元町通2-6-16 森岡ビル2F 078-322-0028
Quercus 大阪府大阪市梅田1-12-6 E-ma 4F 06-4795-7551
muni 京都市中京区柳馬場三条上る油屋町100番地ロートレック中京1F 075-212-4770